お問い合わせ アクセス

比叡の山並みを望む滋賀と京都の県境、藤尾の地に、静かに佇む普門寺は、浄土真宗本願寺派に属する寺院です。
阿弥陀さまの光のもと、すべての命に寄り添いながら、「誰もが安心して帰ることのできるお寺」であることを願い、日々の勤めを大切にしております。人生の節目に寄り添い、悲しみの中にも安らぎを見いだすお手伝いを通して、地域とともに歩み続けてまいりました。

当山普門寺の起源は、近江朝廷(天智天皇)の時代にまで遡ります。
大陸からの帰化人大友氏(大友村主の一族)の信仰する仏教寺院であった園城寺の支坊にその源を発し、貞観四年(八六二年)、大友氏が園城寺修復に際して比叡山の智証大師円珍上人を同寺の別当に任じ、寺領を寄進しました。
貞観十五年(八七三年)、円珍により天台宗園城寺の支院として藤尾寺が開基されます。
その後、文明三年(一四七一年)、天台宗の僧了然が「蓮如上人」の教化を受けて本寺を再興し、寺号を普門寺と改めます。この頃より浄土真宗との交流が深まりました。

延享四年(一七四七年)には、浄土真宗の僧恵教が入寺して藤光寺と称し、正式に浄土真宗に帰入。
享和元年(一八〇一年)には江州野洲郡中村の宗慶寺より玄寿が入寺し、天保年間(一八三〇〜一八三七年)には一時仏光寺派に改まりますが、天保八年(一八三七年)に宗琢が本願寺派へ帰山し、寺号を再び普門寺に復しました。
そして明治二十年(一八八七年)十二月十一日、了念により現在の本堂落慶法要が厳修され、今日に至ります。

千年を超える歴史の中で、幾たびも宗派を越えながら法灯を絶やすことなく継承してきた普門寺。
その歩みこそ、人びとの信仰とご縁によって支えられた「阿弥陀の慈悲の証」であります。